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● Macworld Conference & Expo:基調講演レポート
〜Jaguar登場! 17インチフラットパネルiMac登場!〜

米Apple社CEO(最高経営責任者)のSteve Jobs氏による基調講演は、7月17日午前9時から開催されました。最近Appleが行っているWindowsからMacへの移行を促す「Switch」キャンペーンのテレビCFが大スクリーンに上映で基調講演がスタート。WindowsからMacに乗り換えた普通のユーザーが出演するこのCFに、会場は笑いに包まれました。

○ New York市SOHOにApple直営店をオープン

Steve Jobs氏は、全米にオープンした31店鋪のApple直営店には毎週10万人以上の来店者があり、盛況であると述べました。そして、New York初の直営店を基調講演の次の日、7月18日からオープンすると発表しました。

○ "Jaguar"こと、Mac OS X v10.2登場

続いて、話題はMac OS Xへと移ります。Jobs氏は、Mac OS Xへの移行が順調に進んでいることを強調。最後にMac OS Xに対応した大型アプリケーションとして、「Adobe Photoshop Elements 2.0」、そして待望のストリーミングプレーヤ「RealOne Player」を紹介しました。米Real Networks社CEO、Rob Gloser氏が行った、Mac OS X版RealOne Playerのデモンストレーションでは、会場から称賛の拍手が上がりました。

そして、いよいよMac OS Xの次期バージョン「Mac OS X v10.2」の登場です。5月に開催された「Worldwide Developers Conference 2002」でプレビューされ、開発コード名「Jaguar(=豹)」として紹介されていた、Mac OS X v10.2のイメージは、「豹柄」。Mac OS X v10.2のシステムCD-ROMにある「X」の文字が、従来のAqua調から豹柄に変更されたことが伝えられ、場内から笑いが起こる場面も。

続いて、Jobs氏は同社副社長Phill Scheller氏とともに、Mac OS X v10.2の新機能の紹介を行いました。Finderウインドウのツールバーから行える検索機能、多くのユーザーが待っていた「Spring Loaded folders(フォルダナビゲーション)」など、Mac OS 9とMac OS Xのそれぞれの弱点をうまくカバーして、さらに進化したMac OS X v10.2のインターフェイスには、会場から歓喜の声が上がりました。

○ 付属アプリケーションの機能アップもすごい

QuickTime 6が標準装備され、高品質なビデオおよびオーディオストリーミングを実現するMPEG-4とAACのデモを行いました。これらのコーデックは低圧縮または非圧縮のフォーマットと比較して、遜色のないクオリティを保つことができることを強調しました。

続いては、「Sherlock 3」です。ファイル検索機能がFinderに統合されたことを受けて、新しいSherlockはインターネット検索機能が大幅に強化されています。ほとんどの場合でWebブラウザに頼ることなく、Sherlockウインドウ内で検索結果が得られるのが、Sherlock 3の大きな特長です。調べられるカテゴリは、株式市場、電話帳、オークション、映画、画像と豊富に揃っています(ただし現時点で日本語でのサービス内容は不明)。

○ ネットワーキングの常識を覆す?「Rendezvous」

さらに話は「Rendezvous(ランデブー)」へと進みます。Rendezvousは、小規模なネットワーク内でマシン同士のファイル共有を行ったり、プリンタなどの周辺機器を共有するための、新しいネットワーク技術です。「Rendezvousなら煩わしい設定なしで、ネットワーク機器を共有できる」とJobs氏はアピールしています。今回の基調講演では、Rendezvousに対応したiTunesを使って、音楽ファイルを違法コピーすることなく、ネットワーク共有するデモンストレーションが行われました。また、EPSON America社、Hewlett-Packard社、Lexmark International社とプリンタメーカー各社が、Rendezvousに賛同していることが明らかにされました。

この大きく変わったMac OS X v10.2は、8月24日に129ドル(1万4,800円)で販売される予定です。

○ 新しいiアプリケーション、新しいiTunes

続いて、もうすっかりお馴染みになりました、Digital Hubの説明が始まりました。そこで新しいソフトとして、スケジューリングソフト「iCal」を紹介しました。しかし、iアプリケーションの特長は「つながること」です。スケジュールはなにと連携するのでしょう? 答えはあとで出てきました。

次に紹介されたのは、新しい「iTunes 3」です。このiTunesには、ユーザーの「再生履歴」と、ユーザー自身がお気に入りの度合いを設定できる「レート」という情報が追加されています。レートは5段階の★マークで表現するランク付け機能です。これらの情報や、ユーザーが設定したルールを元に自動的にプレイリストが生成できる「スマートプレイリスト」が目玉機能です。しかもスマートプレイリストを使って、例えば同じアーティストの曲を集めた場合、あとから曲を追加すると自動的にプレイリストが更新されるのです。

○ ついに値下げ! ついに20GBになったiPod

iTunes 3の話のあとにはやっぱりiPodです。多くのユーザーが待望していた値下げが実現しました。5GBモデルは299ドル(3万6,800円)、10GBモデルは399ドル(4万7,800円)になりました。そして、もっと多くの曲を持ち運びたい人のために20GBモデルが追加されました。20GBモデルには4,000曲ものミュージックトラックが収録できるのです。価格は499ドル(5万9,800円)で、日本では8月上旬から販売されます。

10GBモデルは10%薄くなって、より持ち運びやすくなったとJobs氏は述べました。そして、10および20GBモデルのスクロールホイールが、「ソリッドステート方式」に変更されました。これはトラックパッドのように指を滑らせるだけで操作ができるもので、従来のものより耐久性がアップしています。また、リモートコントローラを発表すると、会場からは拍手がわき起こりました。リモコンは別売され、39ドルとなっています。

iPodのソフトウェアにも新機能が付いています。iTunes 3との連携に必要な「再生履歴」をサポートしており、iPodで再生しても、履歴が残ります。また、時計を内蔵したことで「最近聴いた曲」といった日時を元にして、スマートプレイリストによるプレイリストを生成することも可能となっています。そして、メニュー構造が見直され、アーティスト順、曲名順、アルバム順といったカテゴリにより素早くアクセスできる他、隠し機能だったブロック崩しゲームが、正式機能になっていました。また、時計を内蔵したことで実現したもうひとつの機能が、カレンダーです。「iCal」を使って登録したスケジュールをiPodと同期することができるのです。

○ ワイド17インチディスプレイを搭載したiMacが登場!

Jobs氏はiPodの説明を終えると「Thank you.」と締めくくりました。会場は拍手に包まれましたが、大スクリーンには「One more things...(もうひとつあるんだ)」というスライドが表示されました。

そして、とても好評なSuperDriveモデルの液晶iMacを、100ドル値下げすることを発表すると、「一番の要望は、もっと大きなディスプレイということだった」とJobs 氏は述べました。14インチiBookの発表を彷彿させるフリです。そして登場したのが17インチディスプレイモデルのiMacです。

半球状の本体は今まで通りの大きさで、17インチワイド液晶ディスプレイを搭載しています。しかも、通常17インチディスプレイの解像度は、1,280×960ピクセルですが、17インチiMacの解像度は1,440×900ピクセルという高解像度の液晶パネルが採用されており、作業領域はとても広くなっています。CPUは15インチモデル同様、800MHzのPowerPC G4ですがグラフィックチップが「NVIDIA GeForce4 MX」に拡張されており、グラフィックのパフォーマンスが向上していることが期待できる。この17インチiMac は1,999ドル(24万9,800円)です。

今回の基調講演はMac OS X v10.2の発表が目玉だったといえましょう。

【Macworld NY特派員】

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