米Apple社直営店1号店オープンの前日の18日(現地時間)、「Apple Sore Glendale Galleria(以下Glendale店)」で、米Apple社小売部門担当上級副社長Ron Johnson氏(以下RJ)にインタビューする機会に恵まれました。以下、インタビュー内容をお届けします。
Yumiko:Ron氏自身の直営店プロジェクトの関わりは?
RJ:以前は全米にチェーンを持つ米Target社でセールスを経験してきました。Apple社に招かれて以来、この16カ月間このプロジェクトに関わってきました。
Yumiko:今後の直営店の展開はどのようになるのでしょう。
RJ:明日19日にここGlendale店とバージニア州で1号店をオープンします。今年中に全米で25店鋪開く計画です。うち4店は、ロサンジェルスエリア。Appleのお膝元、サンフランシスコベイエリアでは3店です。ハリウッドをかかえ、クリエイティブなユーザーの多いロス地域をApple社は非常に重要視しています。
Yumiko:日本や他国への直営店計画について教えてください
RJ:当面は米国の展開に注力していく予定です。他国については現在のところ白紙となっています。
Yumiko:デジタルカメラ、PDA、MP3プレーヤ、デジタルビデオカメラ(以下DVカム)はそれぞれサードパーティー製品を6つずつ展示していますね。6つという数字にこだわった理由は?
RJ:「6」という数字自体に特別な意味はありません。各商品に精通してお客様に良いサービスを提供するのはなかなか大変な仕事です。そこで、ビギナー用からプロ用まで優れた製品6つに絞り込むことによって、上質なサービスを提供できる体制にしています。また、お客様にとっても優れた製品に絞り込んでいるのは購入決定を容易にするという点でお客様にもメリットが多いと考えています。
Yumiko:店舗作りで苦心した点は?
RJ:Macのシェアが5%なので、残りの95%の人達にApple製品の魅力をアピールするのが最大の目的です。そこで、立地的には人の多く集まる場所という点が重要でした。また、気軽に入ってもらえるためにオープンでおしゃれな空間を演出するようにしました。Warehouseで原寸モデルを何度も作り直して、現在の構成にしました。
|
記者の質問にていねいに答えるRan Johnson氏。開店前日の直営店Glendale店にて
|
Yumiko:展示で工夫を凝らした点は?
RJ:この店舗では35台のMacを展示しています。各コーナーで、DVカムなどと組み合わせて、ムービー制作や音楽CD作成などの実体験をすることができます。従来型店舗では、Macコーナーはここ、デジカメコーナーはあちら、PDAコーナーは向こうと、これらの機器を組み合わせた形でのユーザー体験を提供することが不可能でした。デジタルハブとしてのMacの魅力を最大限にアピールできると思います。また、すべてのMacは高速回線でインターネットに接続されているので、それぞれのコーナーごとの目的だけでなく、インターネット体験もできるようになっています。それから、すべてのMacには「Microsoft Office」がインストールされています。職場や学校でWindowsマシンを使っている方の多くが、MacではMicrosoft Officeが使えないという誤解から、Macを購入対象にしないケースが多々あると思われます。こういう誤解を解くためのアピールもしていきたいと考えています。
Yumiko:「Genius Bar(ジーニアス・バー)」という名称からドリンクサービスを期待してしまいますが?
RJ:2台の冷蔵庫が設置してありミネラルウォーターをフリーで提供します。お客様の飲み物の好みはさまざまですが、水は常にセカンドベストチョイスですからね (笑) 。
Yumiko:Genius Barでテクニカルなサポートが受けられると言うことですが、具体的には?
RJ:Macに関連したあらゆる質問に、優秀な(ジーニアスな)スタッフがお答えします。もし、わからない場合でもこのホットラインを通じてクパチーノのApple本社のエンジニアと連絡を取り、即座に解決します。
Yumiko:調子の悪いMacの診断や修理等も可能ですか?
RJ:持ち込みいただければ、診断・修理も行います。診断は無料です。修理に2、3時間かかるような場合は店舗裏で作業を行います。お客様にはショッピングモール内でお買い物を楽しんでいただいている間に修理を終えることも可能です。
Yumiko:古い機種の持ち込みも可能ですか?
RJ:97年以降の製品については責任持って対応します。それ以前の機種については対応できない場合がありますので、対応できるショップをご紹介したりすることになります。
Yumiko: iBookの最上位モデルなどWebの「Apple Store」でしか扱っていないモデルもあります。このような製品もこの直営店で購入できるのですか。
RJ:もちろん可能です。ただし、BTOは簡単なものにしか対応できませんので、これについては従来通りWebから購入いただくことになります。
Yumiko:新製品など、従来のローカルディーラーではなかなか入荷しないケースがありました。直営店では、改善されるのでしょうか?
RJ:見てのとおり、新iBookもたくさん展示しています。従来以上に早い時期の入荷を期待していただいて結構です。
Yumiko:直営店、各店舗でも利益を上げることを目標としていますか?
RJ:もちろんです。
Yumiko:直営店の展開により従来のローカルディーラーとの関係は変わってくるのでしょうか?
RJ:何ら変わることはありません。直営店はAppleの販売ネットワークを強化するためのもので、従来店と対立するものではありません。今後も販売ネットワーク強化のため協力していきます。
Apple Sore Glendale Galleria
http://www.apple.com/retail/glendale/
米Apple社
http://www.apple.com/
著者プロフィール
Yumiko
米カリフォルニア州ロサンジェルス在住。ビンテージなMacを本場アメリカから販売するインターネット通販会社Vintage Computer, LLC 副社長。 他に学生、ライターの顔を持つ。
Vintage Computer, LLC
http://www.yumimac.com/
【『Mac Fan Net』で関連記事を!】
米Apple社直営店、「Glendale」店プレオープニングレポート!
http://macfannet.mycom.co.jp/special/special/special0520.html