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これが、「iPod」の中身だ!!:バラシレポート
〜 話題のMP3プレーヤ「iPod」の内部に潜入 〜

執筆:武藤秀毅

今回は、先日発表されたApple純正MP3プレーヤ「iPod」のバラシレポートをお届けします。まずは、はやる気持ちを抑えてバラす前にわかる情報を集めてみましょう。iPodを外付けハードディスクドライブとしてMacのディスクトップにマウントさせ、「Apple システム・プロフィール」でデバイスとボリュームの欄を確認します。製造元はAppleと表示されます。もしや、ハードディスクはApple製? まさか、そんなことはないでしょう。

次に、iPodの液晶画面に表示されるメニューの情報を確認してみます。Appleのクレジットの次に音符マークの米PortalPlayer社と米Pixo社のクレジットが表示されます。ある情報によると、iPodで使用されているOSは、Pixo社製とのことです。はたしてPortalPlayer社はどんな形でiPodに関わっているのでしょうか。こんな疑問を解消すべく早速バラシに取りかかります。

 

iPodのバラシに特別な工具は必要ありません。まずはステンレスの裏蓋を外します。裏蓋は12個の爪で固定されており、ねじりながら爪を外していきます。コツさえつかめばそう難しくはありません。まず最初にバッテリが顔を出します。液晶ディスプレイ面を下にすると、下から「基板」「ハードディスドライブ」「バッテリ」の三層構造になっているのがわかります。また、基板とハードディスドライブ、ハードディスドライブとバッテリの間はゴムマウントが接着されており、ドライブを衝撃から守る構造になっています。驚いたことに、ドライブとバッテリは、基板と裏蓋でゴムマウントを介してサンドイッチされているだけで固定されていません。


ステンレスの裏蓋は、左右5個ずつと下側2個
の爪で固定されている。裏蓋を外すと、
まずはカード型のバッテリが顔を出す


下から、基板、ハードディスクドライブ、
バッテリの三層構造になっている。ハード
ディスクドライブとバッテリはゴムマウント
を介して裏蓋で押さえつけられているだけで
固定されていない。振動・衝撃対策だろう

ソニー福島(株)製のバッテリ。iPodを
10時間駆動し続ける薄型の専用バッテリだ。
電圧は実測で4.15V
 

バッテリは電源コネクタを基板から外すと取り外すことができます。このバッテリは、ソニー福島(株)製の3mm厚の薄型バッテリです。電圧を計測すると4.15Vでした。

バッテリを外すといよいよハードディスクドライブが顔を出します。下側にはフィルムケーブルが接続されており、上側には金属バネによる抑えがありますが、きっちり固定されているものではありません。マウントゴムを剥がして、ドライブを上側から起こしてフラットケーブルを外します。ここで、初めてドライブに貼ってあるラベルを見ることができます。ラベルには、「TOSHIBA」「MK5002MAL」と記載されています。また、製造場所は、「MADE IN PHILIPPINES」となっています。これは、(株)東芝のPCカードタイプハードディスクドライブと同じもののようです。ドライブ単体が出回れば、大容量ディスクへの交換も可能となるかもしれません。


バッテリを外すとハードディスクドライブ
が顔を出す。下側(写真右)はフィルム
ケーブルが接続され、上側(写真左)は金属
バネの抑えがあるが固定されておらずゴム
マントの上に置いてあるだけ。固定しない
のは振動・衝撃対策だろう


東芝製の1.8インチハードディスクドラ
イブ「MK5002MAL」。とにかく小さい。
PCカードタイプのハードディスク
ドライブでも使用されている

ハードディスクドライブ側面。
小さいだけでなく、厚さ約5mmと超薄型

ハードディスクドライブを外すと、基板が現れます。その中でひときわ目立つのが、大きめの2つのチップです。1つは、ポータブルミュージックデバイス用のチップで、iPodの頭脳にあたります。チップの型番は「PP5002B」となっています。これは、iPodの情報欄でPortalPlayer社の音符マークでも表示されます。iPodは再生専用ですが、MP3のエンコード機能も備えておりチップとしては録音機能を付加することも可能となっています。


四隅にあるのがハードディスクドライブが
載るゴムマウント。写真右下の音符マーク
が表示されているのが、iPodの心臓部、PortalPlayer社の「PP5002B」。写真
左上の812のシールが貼ってあるのが、FireWireのコントローラの「TSB43AA82」

もう1つの大きめのチップは米Texas Instruments社の「TSB43AA82」です。これはFireWireのコントローラです。組付けも基本的に元通りに組み付けていくだけで簡単です。ただし、ハードディスクドライブに貼る長目のゴムマウントには要注意です。ハードディスクドライブの外縁の低い部分に貼るのですが、間違って内側の高いところに貼ってしまうとわずかながら厚みが増してしまい、ハードディスクドライブに無理な力がかかってしまいます。筆者もこれをやってしまい、最初正常に動作せずに冷汗をかいてしまいました。おかげで、かわいらしいSad iPodを見ることができたのは怪我の功名でした。


組み付けミスで、こんなフォルダマークが
出てしまった。ハードディスクのデータが
読み込めないと、この表示となるのだろう

トラブル状態でMacに接続すると、かわいら
しいSad iPodが表示された。一度見てみたい
気もするだろうが、見ないほうが幸せだろう

このように、iPodは、工具も必要なく比較的簡単に分解/組立が可能ですが、ハードディスクは衝撃や無理な力に弱いので注意が必要です。また、ケースを開けることは、メーカー保証外となりますので良い子は真似をしないようにしましょう。それでもやってしまう方は自己の責任においてトライしてみてください。

筆者プロフィール

武藤秀毅
ライターYumikoのダンナ。バラシと言うことでエンジニアの自分の出番となった。普段Yumikoの記事には言いたい放題だったが、いざ自分で書いてみると‥‥。ビンテージなMacを本場アメリカから販売するインターネット通販会社Vintage Computer, LLC社長。

「Vintage Computer, LLC」
http://www.yumimac.com/


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