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音楽の作成からサウンド編集までこの2本の組み合わせでOK〜 Sound it! & Singer Song Writer Liteレビュー

執筆: 納富廉邦

BGM、効果音、ジングル、アフレコ、ナレーションなど、ムービー作成に音声は欠かせない。初心者から上級者まで簡単にオリジナルの音楽が作成できる「Singer Song Writer Lite 3.0」と、あらゆる音声ファイルを編集、変換できる「Sound it! 3.0」の組み合わせでムービーをさらに魅力的に演出しよう。

音声の編集なら何でもOKのSound it!

Sound it! 3.0は、音声の取り込みから、サウンドデータの編集、加工、ファイル変換、音楽CD作成まで、オーディオ関連の操作を一手に引き受けてくれるツールだ。アナログ音源のデジタル化はもちろん、ほとんどの形式のオーディオファイルを読み込み、編集・加工が行えるから、MP3ファイルを読み込んで編集し、AIFFファイルで出力するといったことも可能。サウンドファイルをコピー&ペーストで簡単に編集できると同時に、リバーブなどのエフェクトなども利用できる。

サウンド録音機能は、オーディオ入力端子があるMacならそこから直接録音が行えるし、USBオーディオインターフェイスからの録音もできる。光入力があれば、MDやCDからのデジタル録音にも対応している。そうやって入力した音や、ムービーから切り出した音声、手持ちのMP3ファイルや、Windows用の素材集などに含まれるWAVファイルまで、さまざまなオーディオファイルを読み込んで、自在に編集(図1)できるのも、このソフトの強みだ。

音声の不要部分の削除やファイル同士の連結はもちろん、音声の途中を削除した際に発生するノイズを低減する機能や、前の音声は残したまま新しい音声を重ねる機能など、編集機能は充実している。操作性も良好で既に録音したナレーションに効果音を付け加えたり、効果音を繰り返したりといったことなら、買ったその日にも実現できる。

さらに、フェードイン、フェードアウトといった、音声の加工も簡単だ。一部分の音量だけを大きくしたり、複数の声を録音した時に、それぞれの声の音量を揃えたりといった作業もマウスで直感的に行える。

エフェクトも自由自在。特に便利なのは、音程を変えずに音声の速度だけを変更できる「タイムストレッチ」機能と、音声の速度を変えずに音程だけを変える「ピッチシフト」機能(図2)。映像の時間と音声の時間をぴったり合わせたり、男声のナレーションを女声に変えたり、ムービー編集時に大いに役立つはずだ。

オリジナルBGM作成が初心者でも簡単

Singer Song Writer Lite 3.0は、MIDIを使った、いわゆるDTM(デスクトップミュージック)ソフト。32チャンネルを扱える本格的シーケンサなのだが、それと同時に、誰でも簡単に作曲やアレンジが行える機能が満載されているのが特徴だ。例えば、Macに接続したマイクから鼻歌を入力すると自動的に譜面化してくれるので、そのメロディを元にコード進行を自動判定し、さらに曲調を選択すれば、伴奏のアレンジまで自動的に終了。あっという間に、オリジナルの音楽が出来上がってしまう。

また、曲の構成やジャンルを選択するだけで、何百タイプものBGMを自動作成(図3)してくれる機能や、コード進行だけを入力して(図4)リズムや曲調を選択すれば自動的に作曲してくれる機能、コード進行や和音から作った伴奏に合わせてメロディを後から作成できる機能など、イメージを手軽に音楽にするための機能が豊富に用意されている。

出来上がったMIDIファイルは、AIFF形式に変換して保存することもできるし、Sound it! 3.0を使えば、MIDIファイルからMP3ファイルなどに変換することもできる(MIDIファイルからAIFFやMP3への変換は、Sound itのOS 9版でのみ可能)。AIFFやMP3なら、そのままiMovieなどで読み込んでムービーのBGMとして利用可能。著作権などの心配が要らないオリジナルの音楽で映像を盛り上げることができるというわけだ。

シーンのアクセントで使う短いフレーズの音楽などが入ると、ムービーがぐっと引き締まるのだが、それを自分のイメージ通りに作成できるのだから嬉しい。

ムービー編集をしていると、音が欲しい場面や、音を加工したい場面に結構出くわすもの。そういう時にも、この2本のソフトがあれば、どのようにでも応対できる。是非揃えておきたいツールの1つだ。

★チェックポイント
この2本があればムービーのサウンドをかなり充実させることができる。どちらのソフトも、本格的に音声の編集や作曲が行えるのに、初心者でも使いこなせるように作られているのが嬉しい。

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図1 ここで波形を直接選択して、コピーやカット、ペーストなどの編集操作を行う。複数のサウンドを同時に開けるので、合成などの編集もスムーズ。ズームイン機能で細かい選択も可。
 
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図2 音声の速さは変えずに、音程を上下できる「ピッチシフト」機能。速さだけをコントロールする「タイムストレッチ」機能や、どこで響いた音かをシミュレートする機能もある。

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図3 タイプや構成を選択するだけで、自動的にBGMを作成してくれる。タイプは「ロック」「J-POP」などから選択。構成はAメロ、Bメロをどのように配置するかを選択する。
 
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図4 和音の入力も、コードネームだけでなく、ギターの運指画面やキーボードの画面を見ながら行えるので、コードネームを知らなくても大丈夫。欲しい和音を弾いて確かめながら入力できる。

USBオーディオインターフェイス
 
MIDI
Macの音声入力端子は、元々、マイクなどを使って人の声を録音する程度の用途で付けられている。そのため、ここからの録音では高音質は望めない。そこで、USBに接続して高音質で音声の入出力を行うツールが発売されている。このツールを、USBオーディオインターフェイスとか、デジタルオーディオプロセッサなどと呼ぶ。
 
複数のシンセサイザーなどの電子楽器間でデータをやり取りする際の規格。MacではQuickTimeにもMIDI規格が取り入れられていて、MIDIで作成した音楽ファイルの再生が行える。

Sound it! 3.0 for Macintosh
価格 9,800円
必要空きメモリ 32MB以上
必要ハードディスク容量 10MB以上
必要システム Mac OS 8.6〜9.2.2、Mac OS X v10.1以降
Singer Song Writer Lite 3.0 for Macintosh
価格 1万5,000円(iMac、iBook、eMac、いずれかのユーザーは9,800円で購入できるキャンペーンを実施中)
必要空きメモリ 16MB以上
必要ハードディスク容量 24MB以上
必要システム Mac OS 8.6〜9.2.2

(株)インターネット
http://www.ssw.co.jp/


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