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アニメーションも可能なリアルな景観作成ツール〜 Bryce 5 日本語版レビュー |
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| 執筆: 相子達也 | |||||||||||||||||||||||||
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天地創造をMac上で行う、恐れ知らずの怪物アプリケーション。独特のインターフェイスと美しいレンダリングで多くのファンがいる。一度触れば、きっと病みつきになること間違いなし。 3D景観作成ソフトの老舗(94年登場)といってもよいBryceは前々バージョンの「Bryce3D」から待ちに待ったアニメーション機能が実装されて表現力が大幅に広がった。独特のインターフェイスと、極めて精細でリアリスティックなレンダリングが特徴で多くのCG作品に使われている。このBryce 5では、やはり待望の樹木を生成する機能が付き、ますます触るのが楽しいソフトになっている。 ただし、Bryce 5自身ではモデリングはできない。メタボール機能があるため、それによるオブジェクトを作ることができるが、1から形状を作ることはできない。だが、多くの3Dフォーマット読み込みに対応(LightWave形式をはじめ15種類)しているため、モデリングを他のソフトで行い、シーンをBryce 5上で組んでレンダラーとして利用されているケースも多いようだ。 形状やテクスチャが大量に登録されているので、そのプリセットを使ったシーンだけでもかなりのものができ上るのはうれしい。 Bryce 5は各機能コントロールとして「ラボ」と呼ばれるモードを用意している。空、大気等用の「スカイラボ」、キーフレームの動きを詳細に制御する「モーションラボ」、テクスチャ設定の「マテリアルラボ」、配置した樹木種類、枝ぶりや葉のつながり具合を設定する「ツリーラボ」、ライトを制御する「ライトラボ」があり、さらに「ディープテクスチャエディタ」や「地形エディタ」と強力な調整機能が揃っている。 実際の作業は独特のインターフェイスに助けられて直感的に、ほとんどマウスオペレーションだけで、しかも少ない工程で行える。シーンのプレビューができる「ナノプレビュー」は空やテクスチャの適用結果をチェックしながら試せるので便利だ。また、視点の切り替えも簡単に行える。 アニメーションも簡単で高機能である。使いやすいキーフレームシステムによって、オブジェクトの属性やサーフェスのテクスチャ、景観の地形、ブーリアン、空・大気、カメラの位置など、実質的にシーン中のあらゆる要素のあらゆる様相をコントロールできるようになっていて、オブジェクトやカメラのモーションパスのスクリーン上での編集もできる。より精密なコントロールが必要な場合は「モーションラボ」で設定する。 定評のある美しいレンダリング機能には、今バージョンより被写界深度オプション、ボケ味のある反射と透明、柔らかい影を生み出すソフトシャドウの機能などが追加されて、ますますリアリティのある画像が生成される。 Bryce 5はレンダリングが少々遅いので高画質のアニメーション制作の場合は覚悟が必要かもしれない。ただし、複数台のマシンを持っていればネットワークレンダリングが可能だ。 さて、Bryce 5をムービー制作に活かすにはどう使えばよいだろうか。まず第一は当然、景観のシーン作成だろう。渓谷を縫うように進むシーンなどは現実に撮影することはほとんど不可能だが(ヘリをお持ちの方なら可能でしょうが)そんな時にBryce 5だ。他に、山並みの上空を雲が流れて、霞がだんだんと晴れていくシーンとか、SF用の荒廃した星のシーンなども得意だ。回転する惑星群のなかをすり抜けるなんていうのもいいかもしれない。 他にもロゴを読み込んでオープニングタイトル作りや、さまざまなオブジェクトを規則的に並べて複雑な動きをさせるような抽象的なシーンも面白い。実写ムービーの夜のシーンで、場面転換用に月の大写し、しかもゆっくり動いているなんていうムービーもいいかもしれない。とにかくドラマチックで幻想的なシーンに向いている。 すべてのシーン作成をBryce 5で行ってもよいが特にモデリングの点で、できれば他のソフトと連携して使ったほうが作業効率が上がるだろう。Bryce 5の豊かで深い世界にあなたも触れてみてはいかが? ★チェックポイント
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