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ついに700MHz! 新iBookファーストインプレッション
なんとバッテリが1時間も長持ち!?

執筆:中村朝美

iBook(16MB VRAM)
12インチディスプレイモデル

みなさんこんばんは。オンチップ二次キャッシュの容量が倍の512KBになって、しかも700MHzまでクロックアップした、新iBookが発表されました。さっそくアップルコンピュータ(株)よりその新iBookを借りることができましたので、今までの白いiBookと比較をしてみたいと思います。

その前に、これまで3種類のiBookが存在していますので、呼び方を以下のように統一いたします。

・2001年5月に発表された最初の白いiBook:「iBook(Dual USB)」
・2001年10月に発表された600MHzのiBook:「iBook(Late 2001)」
・2002年5月に発表された700MHzのiBook:「iBook(16MB VRAM)」

● まずは、外観に差違はないだろうか

発表資料を参考にすると、iBook(Late 2001)まではオーディオ/ビデオ兼用ポートだった部分が、サウンド出力ポートに変わっているとあります。ビデオ出力はS-Videoにも対応するため、VGAビデオ出力ポートに場所を移したのです。さて、iBook(16MB VRAM)のサウンド出力ポート類をよく見たところ、とても見覚えのある形状だったのに驚きました。ひょっとすると、将来、iPodとiBookで使える何かが出るのかもしれませんね。


iBook(16MB VRAM)のサウンド出力ポート。
ポートの内側になにやら金属端子が‥‥

こちらはiPodのヘッドフォンジャック。
まったく同じだ!

● 画面表示に差はあるだろうか

次は、画面表示を比べて見ました。さすがにiBook(Dual USB)はすでに1年ほど使用しているので、経年劣化の差が少ないiBook(Late 2001)と比較しました。


左が、iBook(16MB VRAM)で、
右がiBook(Late 2001)である。
下段の左から2番目のカラーを見る
と差がわかると思う

垂直方向の視野角の差も、わずかながら
あるようだ。特に一番左側のカラーバー
を見ると、iBook(Late 2001)の方は
暗くなっている

グラフィックコントローラが、「ATI Mobility Radeon」に変更されたせいか、若干、iBook(Late 2001)の方が赤みがかかっていました。また、iBook(16MB VRAM)は、バックライトのムラが少なくなっています。もっとも、この写真のiBook(Late 2001)は半年間使用している個体なので、経年劣化が原因かもしれません。

● デフォルトブートはもちろんMac OS Xだが‥‥

新しいiBookを起動し、ベンチマークを取るためにソフトが入ったCD-ROMを挿入しようとして、F12キーを押したのですが、画面上にふわっ、とイジェクトマークが浮かびあがったのです。「もしかするとMac OS Xのバージョンが違うのかもしれない」と、思ったので、「このMacについて」を開きました。しかし、Mac OS X v10.1.4と表示されています。

しかし、Mac OS X v10.1.4を入れている私のiBook(Dual USB)では、イジェクトマークは表示されません。そこで、ビルド番号をチェックしたところ、違っているのです。普通にアップデートしたMac OS X v10.1.4は、「5Q125」ですが、iBook(16MB VRAM)では、「5R106」となっていました。


iBookのイジェクトキー(F12キー)は、2〜3秒間押し続けるようになっているので、画面で表示してくれるのはタイミングがわかりやすくてうれしい
 

先日発表された新PowerBook G4も、バージョンとビルド番号がズレている。これらの改善は、アップデートなどの形で、他のユーザーに提供してほしいものだ

● ちょっとびっくりな、ベンチマーク結果

お待たせしました。それでは、ベンチマーク結果をお伝えします。まずは、「Norton System Info」の結果をご覧ください。ただし、従来機種のiBookが搭載しているオンチップバックサイドキャッシュは、256KBしかありません。このサイズでは、System Infoのプログラムがキャッシュに入り切らず、結果が遅く出る傾向がありますので、このデータはあくまで参考としてください。


「システム評価」で並べると、クロック周波数の順番になるのはもちろんだが、二次キャッシュの容量が倍になった効果はすごいようだ。iBook(Dual USB)とiBook(16MB VRAM)の差は、200MHzしかないのだが、スコアは2倍以上になっている


CPUのみの評価。1MBのバックサイド二次キャッシュを持っているPowerBook(FireWire)が強い


ビデオ(グラフィック)の評価。さすがに、PowerBook G4にはかなわないが、「ATI Mobility Radeon」を搭載した効果が出ている


ディスクの評価。2倍近くまで高速化されている。PowerBook G4に迫るスピードなので、インターフェイスがATA 100になっている可能性がある


FPUの評価。この結果は、たいへん不思議である。1世代前のiBook(Late 2001)が一番速いのだ。なお、SystemInfoは「VelocityEngine」に対応していないので、PowerBook G4の数値が低くなっている

● FPUの結果がおかしいので、「Shade」で実践ベンチマーク


上から、iBook(Dual USB)、iBook(Late 2001)、
iBook(16MB VRAM)のレンダリング結果

上の図を見ていただければ、すぐにわかると思いますが、1番速かったのはiBook(16MB VRAM)でした。しかし、iBook(Dual USB)と、iBook(Late 2001)の差が1.77倍もあり、iBook(Late 2001)が速いことも証明された結果となっています。すべて同じ、PowerPC G3というプロセッサを搭載していますが、ちょっとしたバージョンの差でパフォーマンスにかなり影響があるようです。

● DVD-Videoはどれくらい観られるのか

では、クロック周波数が上がり、消費電力が増えたはずのiBook(16MB VRAM)のバッテリ動作時間はどうなったのでしょうか? DVD-Videoの再生で計測してみたところ、iBook(Late 2001)が2時間3分でした。一方、iBook(16MB VRAM)は、なんと3時間4分! 信じられない数字ですが、本当です。

なお、ディスプレイの輝度は最大、音量は約70%で計測しています。ちなみに、iBook(Dual USB)は購入直後の計測では、約2時間の連続再生が可能でした。

このことから、消費電力に関して、ハードやソフト的な改善が行われているか、バッテリも改善されている可能性があります。iBook(Late 2001)側のバッテリが劣化していることを考慮にいれても、1時間もの差が付くとはまったく驚きでした。

● Mac OS Xが快適!

最後に、数字にできない操作感です。Mac OS Xがけっこうスムーズに動きます。DVD-Videoの視聴も、よりスムーズになっているので、メニュー操作時のもたつきも感じさせません。さすがに、Finderウインドウのリサイズは若干タイムラグがありますが、二次キャッシュの倍増と、100MHzのクロックアップの効果は十分に出ています。クラムシェルのiBookや、黒いPowerBook G3以前のマシンからの買い換えなら、かなりのスピードアップが実感できるでしょう。

【『Mac Fan Net』で関連記事を!】
アップル、パフォーマンスをアップさせた新iBookを発表!
http://macfannet.mycom.co.jp/news/0205/020520apple_newibook.html

アップルコンピュータ(株)
http://www.apple.co.jp/


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